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極楽浄土に生まれ変わるという事

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2021.07.22

今日7月22日は私の父が亡くなった日で祥月命日となります。
毎年祥月命日、両彼岸、お正月の頃には父のお墓がある京都の百万遍知恩寺にお参りする様にしていたのですがコロナ禍の中しばらくお参りする事が出来ていません。
父の臨終を私は一人で看取りました。その際とても不思議な体験をしました。
一時間くらい前に急に呼吸状態が悪くなり酸素マスクをつけていた父の息は荒くとても苦しそうでした。ところが突然静かな呼吸に変わり、私に「姉ちゃんは何処にいるの?」と話しかけてきました。姉の事を聞かれたのかと思い「お風呂に入りに帰ったよ」と伝えました。その後「有難い」「南無阿弥陀」と合掌して言うので「お父さんは何処にいるの?」と尋ねると「青い光のさす明るいところ」と答えました。看護師さんが入ってこられて酸素ボンベの酸素が無くなっているとの事で「ごめんなーしんどかったやろ」と言われたのですがその直前「しんどい」と聞くと「楽やー」と答えていました。病室には父と看護師さんと私の3人がいて、もう一人の看護師さんが酸素ボンベを取りに行かれていました。部屋の入り口でガタンと大きな音がしたので戻ってこられたのかとそちらに目を向けましたが誰もいませんでした。「今ガタンといいましたよね」と看護師さんが言われたので頷きました。
以前から「病院や介護施設には幽霊がでるよ」と聞いていたので父を気遣いながらもゾーッと背筋が凍りつきました。それからしばらくして父は往生しました。
翌朝その場にいらした看護師さんから「あの大きな音がした時、沢山の仏様が手にシャンシャンとなる物を持ってお父さんの周りを取り囲んで手にしているものからやかましいくらいのすごい音がしていましたよ。」と聞かされました。信じない方もいらっしゃるでしょうがその看護師さんは霊力が強く私たちがみえないものが見える方と周りから聞いていました。手に持って居られたのは錫杖と言って仏様がもっておられるものです。仏教の事を全くわからない一般の方がこのようにおっしゃる事とそれまでの出来事にその光景が事実であると確信しました。そして父が姉ちゃんと呼んだのは自身のもう亡くなったお姉さんの事であったようです。父は叔母を大層したっており、生前「姉ちゃん」と呼んでいました。その叔母が沢山の仏様よりひと足早く父を迎えにきており、父はその叔母に語りかけていたのです。この体験の後「極楽浄土」「南無阿弥陀」への思いがより一層深いものとなりました。
私たちが臨終の時を迎え極楽浄土へと生まれ変わる時にも先に極楽浄土へと向かわれた懐かしい方が迎えに来てくださる事でしょう。信じてお念仏を唱えることで仏様はきっと極楽浄土へとお導きくださると信じております。

                                                合掌

                  
                     

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