正縁寺の本堂には如意輪観音菩薩様がいらっしゃいます。
如意輪観音とは人々を苦悩から救い、あらゆる願いを叶える観音菩薩様の事です。
片膝を上げ、そこに肘をかけて指先を頬に当てている姿でどうしたら人々を救えるだろうかと考えておられます。足裏は両方を合わせており、輪王座と呼ばれる姿勢が如意輪観音の特徴です。
「如意」とは意のままに智慧や財宝、福徳もたらす如意宝珠という宝の珠のことで、「輪」は煩悩を打ち砕く法輪を指しています。その2つを手にもっておられます。
六本ある全ての手で天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の六道全てに救いを差し伸べるとも言われています。六道とは衆生がその生の業によって赴く六種の世界のことです。
六道について
地獄道
最も苦しみの激しい世界
飢餓道
飢えと苦しみで痩せ細り骨と皮になって苦しむ世界
畜生道
動物や鳥、昆虫の弱肉強食の世界
修羅道
闘争の激しい世界
人間道
私たちが生きている世界
天道
楽しみが多いが極楽浄土とは違い後に地獄以上の苦しみを受ける世界
観音菩薩様は六道それぞれの世界に赴いて私たちを苦しみから救ってくださいます。