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境内の南天の花

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2021.05.17

正縁寺の境内のあちらこちらで南天が花の蕾をつけています。新緑の季節、緑一色となっている境内に白やピンクの蕾が涼しげにゆれています。

早速本堂や永代供養墓にお供えしました。

「南天」は「難転」と当て字で表記もできるため、昔から縁起の良い植物とされてきました。災難や難関を転じる、という意味にもなり、風水でもよく利用されます。鬼門(北東)に白南天、裏鬼門(南西)に赤南天を植えるのが一般的で江戸時代から、魔除けや火災よけの効果がある植物と信じられていて、玄関先によく植えられていたそうです。

また、お赤飯の上に南天が添えらている事ががありますか南天の葉には「ナンニジン」という成分が含まれており、お赤飯の熱と水分により「チアン水素」を発生させます。このチアン水素にお赤飯の腐敗を抑える作用があるのです。正に昔の人の知恵ですね。

花が咲いた後にはたわわな実がなり、お正月には真っ赤に色付きます。葉も緑、赤、黄色のコントラストがあり生花としても長持ちの上、水も腐りにくいので蒸し暑い季節にも本当にありがたい存在です。

今年は久しぶりに沢山の花が咲いているので冬枯れになった境内を明るく賑わせてくれる事と楽しみにしています。

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