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仏名会

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2021.12.05

12月に入って今年も残すところ少なくなりました。
コロナウイルス感染拡大によってここ数年、世界中が経験したことの無い異例の状態となっています。日本では落ち着きつつあった中、変異株と呼ばれるオミクロン株が全世界に再びの脅威をもたらしています。終息することは無いと考える知識者も出てきているようでいつまでも続く不安な毎日の中で仏様のお慈悲を信じ「南無阿弥陀」とお念仏を称える事で心が安らかになり、救われています。
浄土宗総本山知恩院では12月2日から4日までの3日間「仏名会」が勤めらました。

佛名会とは、毎年歳末に「過去」「現在」「未来」の三世にわたる諸仏のみ名を唱えて、さまざまな罪や知らず知らずのうちに作ってしまった罪業などを懺悔(さんげ)し、滅罪生善を祈る法要です。奈良時代に初めて宮中でつとめられ、平安時代には宮中での恒例行事となり、その後、各地に広まり、寺院などでもつとめられるようになりました。

知恩院の佛名会は古くから行われていたようですが、応仁の乱で中断。正徳2年(1712)に再興し、12月21日から3日間行われました。更に明治維新の際に中断しましたが、明治31年に再興され、12月6日から8日までの3日間修行されることになりました。

現代の知恩院では、毎年12月2日から4日までの3日間、故事にならい三千佛画を掲げ、『三千佛名経』を唱えて法要を行います。
当寺住職も式衆として法要に参列しておりましたが、沢山の方々がお参りされておられたとの事でコロナ感染が落ちついている現状の中、仏様にお参りしたいという気持ちの強さを改めて感じました。
直接お参り出来ない方も「南無阿弥陀」とお念仏を唱える事で仏様は私達をお守りくださいます。仏様への想いを常に心に持ちお念仏を称える事が救いになると思います。

                                                 合掌

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